脳波解析個人レベルプリプロセス(独立成分分析)

解析手法を複数回に分けて記載する

↓前回

filot-nextd2.hatenablog.com

今回は、独立成分分析に関して記載

独立成分分析の適用

脳波は以下のように取得できる

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各電極ごとの、基準電極との電位差が取得できるのだが、
この電位は多方向からの信号が混ざったものである

例えば以下の10/20法を例にしてみる

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後頭部の電極O1付近の波形(電位差)が大きく動いていたとしても、

その信号源は、O1直下とはいいきれない

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信号源がT5かもしれないし、Pz、O2、もしくは全てかもしれない

あくまで電極から収集できるのは基準電極との電位差だからだ

 

そこで、信号を分析するために、独立成分分析を使用する

ものすごくざっくり言ってしまうと、混ざった信号から、信号を独立して抽出すること

↓イメージ

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これを脳波解析時に使用する

EEGLAB上で↑の脳波のデータに対して独立成分分析(ICA)を適用してみると

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↑このように、信号の抽出が可能

 

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↑各成分が時系列上でどう影響しているかも確認可能

 

次回、ダイポール推定について記載する