3Dプリンタパーツの接着とFlashPrint設定

 

目的

3Dプリンタを使ってボックス型で上部が開いたケースを作りたい

 

パーツ接着

3Dプリンタで大きめのケースを作りました
使用した3DプリンターはAdventure3です

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Adventure3の造形サイズは150mm角対応していますが、作りたいケースは170~180mmほどのボックス型ケースです

対応サイズより大きいので分割してくっつようと思います

 

モデリングは四角を作るだけなのでささっと作成
作成したら150mm内に入るように8分割しました

こんな感じです

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各パーツを出力しました

 

くっつけるのにはアクリサンデーを使います

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小さいパーツで試したところしっかりくっつきました!

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 ↑2つのパーツを接着してます

 

次に大きいパーツの接着に入ります

 

ここで問題発生です

作業台にしていたカッターボードの素材が合わなかったようで
ボードに液体が落ちて膨らんできました!

慌てて近くの布で拭きましたが表面が溶けていきます、、
もう手が出せずにそのまま放置した結果
ちょっと破れて表面に拭いた後が残りました
乾燥したら萎んで綺麗に戻りました
よかったです

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膨らんだときの画像は慌てていて撮影してません、、

 

とりあえず接着続けます

結果、こんな感じ。

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まぁまぁ綺麗に接着できてると思います


そして反対。

 

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液漏れしてマットにくっついてしまったところです

とても残念です

テープなどで仮止めしながらやるべきでした

もしくは、アクリルやガラス用に強力両面テープもあるようなのでそちらを用意するべきでした

 

 

また、接着の際の注意事項ですが
出力した樹脂が溶けてスポイトの先が詰まり液が出ず、詰まったことに気づかないまま押してしまって液が飛んできました

目に入らなくて本当によかったです

ゴーグルあった方が良いですね

スポイトの先が詰まった場合、詰まった先を液につけることでまた溶けて元に戻ります

無理をしてはダメです

 

 

結局、出来上がりが結構汚いので、再度プリントし直してレゴブロックのように凹凸をつけてくっつけることにしました

アクリサンデー使いません

 

モデリングに変更を加えます
厚みも結構あったので少し薄くしました

こんな感じです

凹凸が見えるように1パーツ非表示にしてます

 

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プリント出力してくっつけた結果

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なかなか綺麗にくっつきました

持ち上げても大丈夫です

 

くっつけるための凹凸を作るために先に小さなブロックを作って試したのですが

サポート材の設定が良くないのか、穴が潰れたりサポート材が剥がれなかったりしてうまくいきませんでした

なので小さなブロックで設定値を変えて試します

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さらに試します

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モデルの向きを変えて出力したり凹凸の隙間を変更してみたり
サポート材をつけないようにしたり、、

 

結局FlashPrintの設定値を変えて

凸にサポート材をを使って凹には使わないようにしました

 

FlashPrint設定

 

ブロックの凹凸につけるサポート材の設定と

もう一つ気になる点がラフトを剥がした後です

印刷向きを変えると多少よくなりましたが1つ目のは汚いです

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 これらの設定をどうしたら良いかわからず検索しました

 

ラフトなしでプリント

ラフトは無いとプリント時に1層目でプラットフォームに定着せず積層ができないと思っていました

こちらの動画のコメントを見て移動速度が大事なのだと気づき、一層目の最大移動速度を変更することで解消しました

www.youtube.com

プリント設定はエキスパートモードにしています

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設定を変えるのは一層目の最大速度と最大移動速度です

これでラフトなしでも積層されるようになりました

 

ラフトを綺麗に剥がす

今回はZ軸に凸が並んでる場合にサポート材必須なのでラフトはあった方が良さそうです

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サポート材をつけてラフトなしにするとメッセージが表示されます

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ラフトを綺麗に剥がす設定ですが、こちらを参考にさせていただきました

とてもわかりやすかったです

www.youtube.com

私は積層ピッチは0.18mmにしました

ラフトのモデルスペースは0.21mmです

 

冷却ファン状態

小さいブロックでは問題なくても、サイズを大きくするとと穴が潰れてしまします

フィラメントは、温度が下がると収縮してしまうそうなので冷却しないようにしました

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 これは冷却タブにある冷却ファン状態を「起動しない」に設定することで解消しました

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これでブロック状のプリント出力ができるようになりました 

設定が細かくてなかなか難しいです 

 

 

今回初めて黒のフィラメントを使ってみましたが、綺麗に見えていいですね
付属されていた赤色はクリア感があったのでケースにするには黒の方が良さそうでした

 


エキスパートモード設定の詳細はこちらに説明がありましたのでリンクを貼っておきます